悲ずれても橤

作曲家ばたさと&作詞家かりんが、音楽に魅せられた軌跡

アンサンブルのペスカトーレ

ヒズレンテ・モッハーナへようこそ。
当レストランの料理長のばたさとです。

ご家庭の食材で本格的な料理が楽しめる
ばたさと作曲クッキング講座。
第一回はメロディー、第二回はコードに続き、
今回は伴奏についてです。

 この段階では、メロディーとコードがある状態、つまり
ギターかピアノで弾き語りが出来る所まで出来ましたので、
楽曲として豊かさを持たせるために、伴奏を追加していきます。


 イメージとしては、山の手線ゲームのように
お題に沿ったものを付け加えていきます。
例えば、「山に登りたい」とすると「登山靴が必要だ」という感じです。
「水着が必要だ」とくっ付けてしまうと、主題が広がりません。
この場合は「海に行きたい」がテーマの楽曲の時に使いましょう。*1


それでは「宇宙、アップテンポ、ロック寄り」の楽曲に対して
アンサンブルの具体例を書いていきます。

*1:こうしてストックが増えていきますが、
手持ちのストックを組み合わせて楽曲作成=冷蔵庫にある物で料理を作ると
意外と美味しい物が出来たりします。

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コードの包み焼き ディミニッシュ風

こヒズレンテ・モッハーナへようこそ。
当レストランの料理長のばたさとです。

第一回のメロディー作成に続き、
第二回は、コード進行についてです。


まずはコードの基礎知識ですが、
基本となるキーのコードをメイン(例えばCのキーだとCの和音=ドミソ)に、
「基本のコードに戻りたくなる役割」の、キーから4番目のコード
(CのキーだとFの和音=ファラド)と
「もっと基本のコードに戻りたくなる役割」の、キーから5番目のコード
(CのキーだとGの和音=ソシレ)を使用します。


その他のコードの役割については、
2、3、7番目のコードは4番目と同意義
(Dm、Em7、Bm7はFとほぼ同じ役割)、
6番目のコードは1番目と同意義
(AmはCとほぼ同じ役割)と考えて良いでしょう。
コードの役割についてはもっと難しい話になるので、
詳しくは調べると良いでしょう。


基本的には4小節・8小節単位で、メインのコードからスタートして、
4・5番目のコードを使って主キーのコードへ戻りたくなって、
区切りの小節の頭で戻ってくるように配置します。


実例を出していくと、
小学生の頃にピアノでお辞儀の音を出したと思いますが、
あれはC→G→Cです。

また、
某お笑い芸人のテツ&トモのスマッシュヒットナンバーは
上記の役割3つのコードを使っていますね。
CではなくAmが主キーで、キーから数えて1、4、5番目のコード
(Am、Dm、Em)を使用しています。


こちらの曲は、割と少ないコードで構成されています。

www.youtube.com


また、上級者になると、
7thを使ったコード学がありますが、ここでは割愛します。

理論は以上となりますが、コード進行には
正解といったものは特にないので、
メロディーに合わせて色々なコード進行を試して、
実際の響きを聴いてみるのが良いでしょう。


>かりんさん

次回分は仕込みの時間が欲しいので
1記事作成お願いします。

お題ですが、このブログは写真がまだ全然ないので、
かりんさんのお気に入りの写真を1枚と、
その写真にまつわるエピソードをお願いします。
(題材的に厳しかったら音楽の話じゃなくても大丈夫です)

メロディーのポワレ 西欧風

ヒズレンテ・モッハーナへようこそ。

当レストランの料理長ばたさとです。
 
ご家庭の食材で本格的な料理が楽しめる
ばたさと作曲クッキング講座、
第一回はメロディーの作り方です。
 
材料です。
絶対音感がある場合は脳内の、
そうでない方は実物のキーボードを用意して下さい。
メロディーを記録するもの
(五線紙、レコーダー、作曲アプリ等)
も準備しましょう。
隠し味として情熱があると、更に良いでしょう。
 
早速サビのメロディー作成です。
 
まずは長さですが、
8小節で一区切り、そこから2小節単位として、
4コマ漫画のように起承転結の役割を
持たせていきます。
 
黒鍵白鍵全ての音を使うのではなく
キーに沿った音を使うと、自然に聴こえます。
例えばCのキーだったら「ドレミファソラシ」ですね。
その中から、コードを構成する音(ドミソ)をメインに、
それ以外(レファラシ)の音をサブの役割で使用します。
(この辺りの詳細は楽典が詳しいので続きはウェブで)
 
また、音符の長さ・高さも多彩に組み合わせましょう。
跳躍を効果的に使うことで印象的なサビが作りやすくなります。
 
上記のような理論を半分、残りを
感性のままに、空気と対話をしながら、風の声を聴きながら、
過去でも未来でもなく今という時間が流れ行くさまを
音で表現するように音符を並べていきます。
 
ちなみにこの作業については
音楽の女神から気まぐれの贈り物が
届く事がありますが、
あまり期待しないようにしましょう。
 
また、美メロ、駄メロ等ありますが、
制作の段階では判断をせずに一心に作り続けましょう。
1個の名曲よりも10個の佳作を作る方が
総合的に自分の実力がついていきます。
 
以上になります。
次回は、コード進行についてです。
お楽しみに!